東アジアや東南アジアに分布しており、日本では全国に見られます。水辺に群生し、沼や河川、湖などに生育します。成長すると大型になり人の背くらいになり、花期は夏から秋で雌花は黄緑色雄花は紫色葉脈は平行です。
日本でのマコモの使われ方
お歯黒、眉墨、漆器の顔料などに用いられました。出雲大社では毎年6月に「マコモの神事」が行われる。「出雲の森」から御手洗井までの道中に清い砂を敷きその上にマコモが置かれ、宮司はその上を歩いて参進する。宮司が踏んだマコモは御神威が宿るとされました。
また、出雲大社の神幸祭でもマコモを用い、マコモを藁苞(わらづと)のように加工した苞(しぼ)という物を神職が手にして神幸を斎行します。
大きな稲のような姿をしており、2m以上の草丈まで成長します。その成長したマコモの茎の部分に黒穂菌(くろぼきん)とよばれる菌が寄生し、茎の根元を肥大させます。これをマコモダケと呼び、食用として食されています。
日本以外でのマコモの使われ方
中国、台湾、ベトナム、タイ、ラオス、カンボジアなどのアジア各国でも食用や薬用とされる。台湾では「茭白」が標準的な呼び方であるが、中部の南投県埔里鎮周辺が特産地として名高く、色白の女性の足に見立てた「美人腿」の愛称で出荷されている。
また、アメリカの先住民ネイティブアメリカンが食糧としていた「ワイルド・ライス」が、マコモだといわれているものが、コロンブスの新大陸発見の以前から、アメリカインディアンの食糧となっていました。
形はタイ米よりも細長い形をしていて、黒っぽい色をしているのが、北アメリカ産のマコモの実になります。
マコモの実の生育領域の所有を巡って、戦争になったこともあります。マコモは食用や薬用として、中国、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジアで使用されております。
日本では主にお粥として食べられていました。また、東アジアではマコモは油とよく合うため、中華料理に利用されたりしています。